2009/12/08

お初にお目にかかります。

お初にお目にかかります。
リョことリョータ@innerworksと申すケチな内装屋で御座います。
三十路間際に大工に入門、さらには二年ほどインテリアデザインを学んだ後に、
今年の春に止むに止まれぬ理由(お察し下さいw)で独立を致しまして、
つい先日WEBを立ち上げたばかりの粗忽者でありますです。

元はと言いますと皆さんもよぉくご存知のSNS[mixi]において、
名前を売るつもりが顰蹙ばかり買っていたハウスのDJでして、
夜な夜な音楽で酔わせてんのか淑女に酔わされてるのか混沌とした日々を過ごしておりまして、
「オレ様がクラブ作ってやるからオマイラ出資しろ」なんてヨタ飛ばし続けて現在に至る訳です。

独立してからもmixiの中で営業やら広報やら宣伝なんぞをしていたのですが、
しょせん顔見知りしかいない中で悦に浸るのも井の中の蛙。
チョイと腹を括って世間様の目にテメェを晒そうと
波風荒れ狂うWEBの大海に飛び込んだ次第であります。

しかしながらも何かしら皆々様の退屈しのぎに手土産をお持ちしなけりゃマズいと思い、
ハッタリで埋め尽くした脱糞ならぬ駄文をカテゴリ「mixi過去日記」として晒しております。
見当はずれの品の無いネタだらけではございますが、よろしくどうぞお察し下さいまし。


さてさてコチラのブログのテーマは、
アタクシにとっちゃ一世一代の大博打である独立開業の宣伝を兼ねた事業報告書の予定ではありますが、
元々がチャランポランな夜遊び人ですからドコでどう脱線するかは自分自身にもわかりません。
何はともあれ皆様の退屈しのぎになればこれ幸い。
こんな奴に仕事をさそうなんて酔狂な御仁に出会えたら有り難い限りでぇ御座います。

波乱万丈の活劇となるか、ダメ人間の人生失敗事例となるかは気にかけて頂ける皆様次第。
なにとぞ宜しくお見知りおき下さいまし~。

2009/10/18

【bar neue*】愛される店の何たるか

一ヵ月近い工事もトラブル無く完了し、レセプションを迎える事ができました。

バーオーナーにしてグラフィックデザイナーでもある(ついでに言うとDJもVJも)クライアントと、
デザイン段階から互いのコダワリをぶつけ合い、
時にはエゴをゴリ押ししたり、力の足りない所は素直に認めたり、
結果的にWIN-to-WINの仕事が出来たはずです。

デザイン性/コスト/施工技術と、至らない部分はあるにしても、
この「作品」には絶対の自信があります。
何故かというとボクが今まで数多く見てきた「愛される店の何たるか」を表現したからです。
その「何たるか」を言葉では上手く表現出来ないのですが。


そりゃま、
ここよりカネのかかった店や施工技術の高い店は幾らでもあるし、
センスの良いインテリアの店も沢山あるでしょう。

しかし建築誌や情報誌に取り上げられるような店が必ずしも良い店とは限らないし、
業界で「先生」なんて呼ばれている連中の作品が、
実際に使う人間の居心地を無視しているようなハコばかりだったりもします。

愛される店とは、人の人生にまで深く影響を与えるお店。
そういう店を創る為にインテリアデザイナーが出来る事といえば、
第一印象でお客の心を開かせる事であったり、
仕事のアラをアジとして受け入れさせる色気や人間臭さの演出だったり、
そしてお店とお客の間に「ココはアタクシが創りました」と胸を張って立つ事でしょう。


●デザインレビュー
改装前の雰囲気を殺さずに全面刷新という条件で、
カフェの色使いとバーの照明をMIXし、
ギャラリーとしての機能性を重視した作りになっています。

これが着工前のCGパース。





現場レベルでの判断で飾り棚を間接照明でライトアップ。





コレを思いついたキッカケは、
キッチン奥の換気扇の為に壁の一部分を凹ませなくてはならなくなり、
どうせなら棚部分も一緒に凹ませて壁にリズム感をつけよう、
というまったくの思いつき。即興の割には好評です。


既存の窓部分はロールスクリーンを設置する為に窓枠と壁をイジりました。



照明は全て白熱灯クリア球に統一。



一般的に市販されている電球で最も色温度が低い(=赤みのある光)のがコレ。
こういうクラシカルで暖かみのある光が一番好きです。



そして全体像









OPEN前で超忙しいにも関わらず、
写真を撮る時間を作ってくれる気遣いに感謝。
クリエイターを相手にする店ならでは。


レセプションパーティ風景。



お店の常連サン達の入店直後の表情を見て、
ボクのマジックがちゃんと効いてるのがよくわかりました。

【bar neue*】
杉並区阿佐ヶ谷北2-12-4トーア阿佐ヶ谷104
OPEN:20:00~ 月曜定休

[innerworks]という屋号は
「内装の仕事」という意味とは別に「内面に働きかける」という意味合いも込めています。

レセプションに来てくれた人も来られなかった人も、
是非とも足を運んでみて下さい。
ボクもチョコチョコ行くので声をかけて下さいね。

2009/10/12

【bar neue*】レセプションパーティのお誘い

ここ2.3日は顔まで真っ白になりながら塗装作業の真っ只中。
終電ギリギリまでカツカツに塗りたくってるので、
顔を洗うヒマもないまま電車に乗り込み案の定不審者扱いされるリョ@お約束です。

工事も残すところあと一週間切りましたが、
お店のスタッフが手伝ってくれるので、徹夜はせずに済みそうです。
だいたい絵描きサンやらデザイナーさんやらが多い店なので、
オレよか塗装上手いハズなのよね。

そうそう、オーナーさんがこの改装日記をブログにまとめてくれていて、
ボク自身のレビューより分かり易いのでご覧になって下さいな。
http://renewal.bar-neue.com/
また現場に定点カメラを設置していて、
ボクの作業の一部始終を撮影した動画も近々公開される模様。

とにかく今回はいい出来ッスよ。
コストとデザインと施工技術とバランスの良い仕事が出来ています。
今後の営業活動も、この店に連れてくるのが手っ取り早い。

そんなこんなで土曜日にレセプションパーティを行いますので、
お近くの方や興味のある方は是非ともいらして下さい。


【bar neue*レセプションパーティ】
DAY/TIME:10/17(sat)20:00-23:00(?)

FEE:あったっけ?オレにご祝儀ちょうだい。
ADD:杉並区阿佐ヶ谷北2-12-4トーア阿佐ヶ谷104

阿佐ヶ谷駅北口をでたら左に曲がり、
中古レコード屋さんが左手に見えたら右に。
スポーツクラブがあるので向かって左の隣の
マンションに一階の一番奥です

2009/10/05

【bar neue*】間接照明で脱がせるインテリア

忙しくなってきましたbar neue*の改装工事。17日のOPENまで休み無しです!


人からヤラされる仕事は1hの残業すら嫌だってのに、
自分でとった仕事は24時間現場にいないと落ち着かないくらい。
クライアントの厚意で作業し易い環境を整えてもらっている事もあり、
ココが今後のモデルケースになるような仕事を心がけています。

今回のキモは照明と配線。
デザイン段階でクライアントとモメにモメてゴネまくった壁の新規制作も、
思い描いた照明を作る為のモンと言っても過言ではありません。

店舗デザインにおいては電気のコードって悪い意味で生活感が出ちゃうんですよね。
せっかく日常と離れた空間で酔いたいってのに、コードだらけだとゲンナリしちゃう。
(自分の部屋はPCとDJ機材で大変な事になってますが)

そういうコード類を極力見せないようにするには、
配線を壁の中に這わせちまえって算段です。

言うのは簡単だけど実際にやるとなるとコレが大変。
ウッカリ感電を繰り返して妙な快感を覚えたり、
火災報知器を誤作動させちゃったり、
余計な苦労を重ねてどうにか配線作業完了。



しかし照明つくるのは楽しいです。



秋葉原のジャンク屋で見つけた陶器の電球ソケットにウッカリ萌えて衝動買い。
どうせ見えなくなる部分なんだけど、こういう所では色気出したいです。



で、作ったのがココ。



ここがこうなります。



もひとつココ。



こっちはこんな風に



電球の隠れ具合とメンテナンス性と光量と光源の配置と、
ぜんぶカンでやったけれど思いのほか上出来。

ナカナカのエロさです。

やっぱりね。

仮にもデザイナー名乗るなら目指すトコロはただ一つ。


「脱がせるインテリア」


あれ?コンセプトずれてきた?まぁいいか。

2009/09/27

【bar neue*】不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったようです。

シルバーウィークから始まりました阿佐ヶ谷はbar neue*の改装工事。
「改装」と言うからにゃ当然もとの内装をブッ壊す作業から始まります。

その為に購入したスペシャル・ウェポン!
「解体屋サン御用達900mmバール」




ウェポンつーか、凶器っすね。こりゃ。
実際ね、道具屋で購入して持って歩いていたら、
案の定お巡りチャンに止められました。
しかも作業服姿ではなくいつものガラシャツだった為に、
「オレ大工!」といっても全く信じて貰えない。

「働いてんの?じゃ社員証見せて。」
しゃ、社員証って。。。。
全ての労働者が「社員証」なる物を持ち歩いてると信じて疑わない若い警官。
ホント唖然としました。これだから糞ゆとりは困ります。

そんな社会経験が著しく乏しいお巡りチャンと、
平日の昼間っから1メートル弱の凶器を持ち歩くチンピラとの押し問答に、
ご近所の皆様が騒然と集まってきて一層混乱!

あまりの理不尽さに「ホントに振り回してやろうかな」なんて衝動に駆られもしたけど、
上司らしきオッサンの警官が仲介に入ってきて事なきを得ました。
しっかしツイてねぇな。幸先悪ぃぞこりゃ。


そんなこんなで溜まったウップンを晴らすべく、
渾身を込めてバリバリとブっ壊していきます。



いやマジ気持ちイイです解体作業。
腹の底でグツグツ煮えたぎる破壊願望を解放するにはもってこい。
気に入らない奴の顔を思い浮かべるとより効果的!




 「んだらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!このダボがぁぁぁぁぁ!!!!」


こないだ漫画喫茶で「特攻の拓」を全巻制覇したばかりなので、
作業には不必要な掛け声が建物じゅうに響き渡ります。
たぶん眉毛がハの字になってると思います。
ちなみに「ダボ」という蔑称はドコの方言でしょうか?
横浜が舞台の作品だけど、リアルで聞いた事がありません。
もっとも、リアルでそんな状況に追い込まれたくもないけど。


解体作業で燃え尽きた後は天井の塗装@小沼塗装店。
誰でも簡単に出来そうな「ペンキ塗り」といっても、
これでナカナカ奥の深い作業でございまして、
白の塗料に色んな顔料を混ぜて理想の色に近づける「調色」という作業があります。

クライアントから受けた要望と、ボク自身のビジョンとを伝えて、
尚かつ施工する照明の色温度(光の赤みの度合い)を想定しながらの色作り。
ボクと同じデザイン学校を出ている職人だからこそ為せる技術であって、
只のペンキ屋には出来ない芸当であります。

コヌ「どうスか?この色。」
リョ「いや~、まだ白過ぎる。」
コヌ「じゃコッチとコッチでは?」
リョ「え。。違いがワカラン。。」

もしかしてオレ色盲?と思ってしまう程に困惑するんですが、
実際に塗ったところが乾いてくるとアラ不思議!
ボクの伝えた言葉通りの色が再現されちゃってるんです。






今回のデザインコンセプトは「改装前のイメージを殺さずに全面刷新」。
「天井と壁は暖かみのある白」という事で、かなりベージュに近い白にしてもらいました。
ただその「暖かみ」だけにこだわるとベタな「ゆるカフェインテリア」になりかねないので、
これから作る他の箇所は別イメージの白素材を使ってアクセントをつけようか検討中。



「秀人クンのフェックスのパールホワイトでキメる」のもアリだろうか。
バールも似合いそうだし♪

2009/09/01

【bar neue*】路線変更プランC

「デザイニング・カーペンター」などとカッコつけた肩書きを作った割には、
ちゃんと仕事として「デザイン」しているのはこれが初めてかもしれません。

クライアントの要望を聞き、
提示された予算の中で仕様や材料を考え、
3Dパースに落とし込んで提案の繰り返し。
ボクの場合は作り方からシュミレートしているので、
トータルで効率の良い方法を模索しています。

お店の持つコンセプトとは別に、
インテリアデザインにも骨子たるコンセプトが必要。
とはいえいきなり「デザインコンセプトは何ですかー?」なんて訊いても
ジャストな答えが出てくるわけではありません。

そこで自分の方で「勝手に」創り上げたイメージを提示して、
相手方の反応を確かめます。
やはりギリギリまで意見をぶつけ合わないと良いテーマは出てこないもので、
クライアントとの精神力の勝負になります。
勝負っつっても最終的にはWINtoWINにならないと困りますがね。


今回のneueに関しては「既存のインテリアをどこまで活かすか」がポイントでした。
長い年月の間コンクリの壁に壁紙を貼って剥がしてペンキを塗って剥がして、
更には作品展示の為にドリルで穴を空けまくり、ボロボロなんだけど味のある壁があります。

今までの案だとこの壁を殺してしまい、新しく作り直すプランで考えていました。
理由は意外にも思えると思いますが、
壁を新しく作ってしまった方が簡単で安上がり、
他の家具デザインで自由度が高いからです。

ところが「やっぱりこの壁は残したい」との要望を頂いて、
さてさてどうしたものかとアタマ抱えてしまいました。
古い素材と新しい素材を調和させるのは構造的にもデザイン的にも難しい。
下手をすると日曜大工のようなヤッツケインテリアになってしまいます。

そういうやり取りをするうちに出てきたキーワードが「倉庫」。
倉庫を改造したバーの荒っぽい仕上がりを求められているようです。
そこでこういう味のあるリフォームで定評のある「東京R不動産」、

のサイトや書籍を参考に眺めていたら、突然ピン!ときました。

「絵描きサン多いんだから『アトリエ』でいいんじゃね?」

灯台下暗したぁよく言ったモンでして、
クライアントがグラフィックデザイナーである事や、
自分自身思い入れの深いジャンルの店という事で、
変な気負い方をしてしまっていたのかもしれません。

そこで考えたコンセプトが、

「倉庫を改造したっぽいアトリエっぽいギャラリーバー」


・・・・・ポイポイポイと何とも掴みどころの無いキャッチコピーwww
コピーライターとしては失格ですが、最終的にカタチになればいいんです。
イメージは[はすとばら @ 渋谷]や[WEB @ 三宿]に近いんですが、
コチラはより無骨に実用性重視でいこうと思います。

そんな要素を詰め込んでみたプランC。
ここまでくるとCGで素材感やボロボロ感を表現するのが不可能だけど、
ウチのパソコンもファン回りっぱなしで頑張ってくれました。








・壁、カウンター天板、玄関ドアは既存利用。
・エイジング加工(わざとボロくする加工)の梁を壁と天井に走らせる。
・照明はチープな作業灯。シーリングファンで雰囲気だします。
・カウンター下部はガッツリと光らせる。




まだまだ梁や展示スペースのツメが甘いんだけど、
こんな感じの路線でイチから煮詰めていきます。

2009/08/29

【bar neue*】インテリアプランBできました。

愛機ThinkPadの調子が著しく悪いので仕方なく自宅でCAD仕事をしているんですが、
エアコンの無い自宅でPC作業をしていると気が狂いそうになりますね。
早いトコmacを買って近所のドトールとか行きつけのバーとかで仕事出来るようになりたいです。
エアコン買えヨ!っていうツッコミはご容赦願います。


さてさてbar neue*の改装計画です。

そもそものデザインコンセプトはコチラのロゴ。



クライアントがグラフィックデザイナーだけあって、
お店のロゴには並々ならぬコダワリがあるんだろうと察してまして、
「このロゴが似合うお店」ってのを模索しています。

前回提案したプランAは色合いの問題から「冷たい」「殺風景」とダメ出し頂いてます。
現状ではイイ感じのボロさ加減が味を出しているんですが、
この「味」もなるべく殺さないように有機物の素材を使ってみようって算段です。
とはいえ木じゃありきたりだし左官は癒し過ぎるしナカナカムズいところだけど。

で、今回も「メインは白」である事は変えずに照明で色をつけ形で柔らかさを表現し、
素材でメリハリをつけるプランを立ててみました。


・照明の色温度を低くして暖かみのある印象に。
・ステンレスは辞めてメラミン化粧板(梨地と合皮風)
・壁は合皮っ貼りやりたいですね。予算と時間との勝負ですが。
・随所で角を丸くしてみます。
実際の加工は手間かかりますが、これだけでイメージ変わるかんね。
・残念ながらDJブースは廃止になっちゃいました。



そして3日間グダグダしながら作ったプランBで御座い。







2009/08/24

【2軒目】bar neue*改装工事【きますた!】

神田の工事が終わってからは、
下請けの大工とパース屋とでギリギリ食い繋いでいますが、
ようやく2件目の仕事が取れました。

次のお店は最も得意とする、というか馴染みの深いジャンル。
5坪の小さなバーの全面改装で御座い。

bar neue*(ノイエ) @ 阿佐ヶ谷
http://bar-neue.com/


阿佐ヶ谷の呑み屋街のチョイと奥の方でヒッソリとやっているお店でして、
街の場末感とお店のアンダーグラウンド感がボクのツボに見事にハマりました。
またオーナーの本業がグラフィックデザイナーという事もあって、
ギャラリーとしてアーティスト/クリエイターの作品展示もしています。



今回はデザインにも工事にも時間的に余裕があるので、
じっくりコトコト構想練っていきたいスね。
こちらノイエのお客さんはクリエイティブ畑の人が多いようなので、
お店のコミュで公開デザインミーティングもしますヨ。
要はボクの日記で皆さんから知恵借りてるような事を、
お店の方でも盛り上げてくれるんです。心強いス。

で、とりあえずの叩き台として[プランA]を提案。

現状よりも更にクールで無機質なイメージを押し出し、
徹底的に真っ白にするプランです。















・天井ブチ抜き→真っ白に塗装
・作品展示をする壁にはステンレス貼っつけ
・たまにしか使わないDJブースは機材埋込型にして普段はテーブルとして利用。
・展示壁際は垂れ壁にして間接照明化。
・カウンターもステンレスがいいな。

ここまで白いと照明の色次第で店の雰囲気がガラっと変わるので、
例えばカラー電球を使って一定時期ごとに違う色にしちゃうのもいいかもね。
「昨日は真っ赤だったのに今日は紫だよこの店。。」なんて芸当もアリでしょう。


デザインは来月半ばまで、工事は9月下旬~10月中旬。
この仕事はホント楽しみですよ。

2009/08/02

酔ってナンパして最後までいったようなんだけど。




今月からマンションリフォームの仕事が入りまして、昨日はその初日。
久々の肉体労働+帰り際にビールを奢られ日が暮れる前から千鳥足。

そのまま神田の飲み会に乱入。
土曜は予約制の内輪呑みが多いんです。
この日も神田の街に相応しくない変な連中が妙なグルーブを醸し出してました。

ココで何だか色んなお酒を呑まされたのが運の尽き。
確かハブ酒とかクイクイ呑んだような気がするんだけど。

「やべぇやべぇ~。」とうわ事を繰り返しながら、
今度は浅草界隈のDJ仲間が回している秋葉原のパブへ。
そのお連れさんに長身+キャミ+巨乳のセクシーなお姉さんがいたので、
一生懸命口説こうと思ったけど呂律が回らず会話が成立しない。。



・・・・・これが昨日の晩の記憶の全て。


気が付けば朝の7時。
どういう経路を辿ったかはわからないけど、隅田川の土手で寝てました。
この季節アスファルトの冷たさが心地いいのはともかくとして、
何故かゴミ袋を抱いてるんですよね。

おそらく秋葉原のセクシーなお姉さんと勘違いしていたんでしょうか、

キスマークっつーか歯形がついています。

ゴミ袋に。

さすがに脱いではいなかったけど、ベルトとチャックは外れていました。

青くなってパンツの中身を確認したけど、イッてはいない様子。ちょっと安心♪

どの辺までいってたんでしょうかね?Bくらいかな?
さすがに挿入までしていたら人としての何か大事なものが崩壊しますよね。


それにしても行為に至る自分の痴態を思い返すと末恐ろしくなります。
そこはあくまでも土手であって、ゴミ捨て場ではないんです。
お姉さんと勘違いしていたのなら、秋葉原から隅田川まで連れ回していたって事に。

「この辺りはゴミゴミしてるから眺めのいい所に行かないかい?」

とか言ってたと思います。ゴミ袋相手に。

会話が途切れるタイミングを見計らってうなじにキス。
イマイチ反応が悪いなと思いつつも、そのまま押し倒したんでしょうね。

「こんなに大きいのに張りがあって固いんだねぇ」なんて言いながら、
カップラーメンの空き容器を中指で丁寧になぞっていたとも思います。




う~ん。。。

久々にヤラかした。

昨日同行した皆様、記憶の補間おねがいします。

2009/07/29

Tumblrはじめました。

mixiをメインのフィールドにしてから早6年。
よくもまぁ飽きずにやってるモンだと我ながら呆れてしまいます。
匿名性が薄くリアルでの繋がりを重視したmixiは、
自らの活動をアウトプットするのに最適なツール。

けど物事をアウトプットするには、その10倍の量のインプットが必要。
みなさんWEBや書籍やリアルでの体験や会話やら、
様々な情報を吸収して自分達のアタマで噛み砕いて発信してるワケです。

物事を感じ取り、自分のフィルターを通して加工をし、伝えるべき相手に伝える。
これがクリエイティビティの一つの形であると思います。

古くからのマイミクの方ならお分かりでしょうが、
ボクここ2,3年で日記を書くペースがガタ落ちしています。
ちょっと昔は毎日のように延々と書き綴っていました。ほぼ下ネタですが。
別に「たくさん書こう!」とかノルマめいた目標なんてありませんが、
当時は「書いても書いても書き足りない」という状況でした。

そんな昔と今とナニが違うのかと言えば答えは簡単。

感受性が鈍くなってインプットの量が減ってるから。
それだけ「面白味の無い人間」に成り下がっているようです。






そういう危機感から「タダで楽で効率のいいインプット」をする方法を模索してまして、
いろいろ探した結果いちばん面白そうなのが[tumblr(タンブラー)]。

平たく言えば、

ブログの形をしたWEBコンテンツのスクラップブック

なんでしょうかね。

利用者は主に画像(テキストや動画とか音楽もイケるらしい)を、
ポンポンと自分のページに放り込むんです。
mixiのフォトアルバムのように他人に見せる為の使い方よりも、
単純に自分が気に入った物をコレクションしていく方が楽しいです。

他の利用者のページをフォロー(=マイミクorお気に入り)すると、
自分の管理ページに「マイミク更新履歴」と同じように画像がUPされていきます。

気に入った画像があればソイツを「reblog」。
ボタン一発で自分の閲覧ページにUPさせる事ができます。

言葉にしちゃえばこれだけなんですが、やってみると凄くハマるんです。
特にクリエイター系と写真系の人にお勧め。基本はスクラップブックですからね。

かなり面白いので自分のフォルダ内も小出しに晒してみようと思います。
自分の撮った写真とか、2chにあるようなネタ画像とか、極上のエロ画像とか。

興味が湧いたらコチラから登録してみて下さい。

http://www.tumblr.com/register

ボクのページはコチラ。
登録してなくても閲覧可能なようです。
http://innerworks.tumblr.com/
ブログみたいにタイトルも付けられるので、
ずばり「innertrip(脳内旅行)」と名付けてみました。

もし既にやっている方がいたら教えて下さい。
ソッチで繋がるのも面白そうだしね。

盛り上がってきたら門外不出のスペシャルエロ画像でも晒します。

2009/07/23

一般飲食店におけるBGMの効能

昼間歩き疲れて新橋の喫茶店に入ったんですよ。
プロントだったかベローチェだったか、いわゆるチェーン店のお店です。
土地柄なのか4~50代のサラリーマンのオッサン達で埋まってまして、
束の間の休息を求めてアイスコーヒーを飲んでいるんですけどね、

かかっているBGMがガリガリのHIPHOP。。。。

おいおいおいおいおいおい。
そりゃねぇだろ。

恐らく店員のアンちゃんが自分のCDかけてるだけなんでしょうがね、
いや別にHIPHOPが悪いってワケじゃなくてYO!
その街その店その客その時間で流していい曲じゃねぇだろうがよ。

と、あまりの違和感に悪意すら覚えてサッサと退店しちゃいました。

けっして珍しくはない光景だけど、
スタッフも客もBGMに対する意識が低い店というのは居心地が悪いものです。
ボク等DJは公共の場で音楽を流す行為を非常に重たく考えていまして、
ココら辺の意識の高さとコダワリに関してだけは、
一般の音楽マニアやミュージシャンの方々よりも遙かに高いと自負しています。

「空気を読む」という言葉がありますが、
酒場において人の和の醸し出す空気は決して一定ではなく流れがあるものでして、
その流れに乗ったり逆らったりしながら舵取りをしていくのがDJの仕事のひとつです。
一流のDJならば選曲だけでお客が酒を飲むペースを早めたり食欲を湧かせたり、
逆に嫌な雰囲気の客を追い払ったりアガり過ぎた空気をクールダウンさせたり、
果てはイチャついているカップルを更に燃え上がらせる事も出来ます。

もっとも、こんな魔法使いのような芸当が出来なくとも、
飲食店を営んでいる方や働いている方、志望される方には
チョットだけ音楽の効果を意識して貰いたいと思います。
クラブなどの「音楽を売りにしている店」は別にして、
「こだわってみたいけど難しそう」という方にお勧めの選曲法です。

とりあえずお手持ちのCDやらMP3やらレパートリーをアタマに浮かべてもらってですね、

・店のコンセプトやインテリアに合っているかどうか。
・街の雰囲気、客層や年齢層に合っているかどうか。

まずはこの二つ。ガチガチに絞るというよりは、
露骨に合わない曲だけ消去していけば十分です。

・OPEN前後はスタッフを「高揚させる為の曲」
プロレスラーの入場テーマ曲みたいに自分達がアガる曲、
単純に好きな曲をかけていいのはこの時間帯です。

・お客さんが少ない時は「爽やかな曲」
お客が思うように入らない時ってジリジリ焦りが出てきますよね。
そういう気持ちを抑えるのに鎮痛剤のような選曲がベター。
声の細い女性ボーカル物なんてイカガでしょ?

・賑わってきたら「陽気な曲」
満員になると店側は嬉しいものですが、客の立場だと少々煩わしいと感じてしまいます。
ネガティブな面を打ち消すのに有効なのがカラっとした選曲です。
ラテンやサンバで悪ノリさせてやるくらいが丁度いいと思います。

・ピークが過ぎてきたら「古くて渋い曲」
ピークが過ぎても残ってくれるお客さんは常連さんだったり、
その店を心底気に入ってくれてる人が多いです。
どんなジャンルでも古い曲には味があります。
ピアノジャズでもバックにして、苦労話でも語らせてやりましょうや。

・CLOSE間際は「しっとりと落ち着いた曲」
店内に「蛍の光」がかかると「あ、もう帰らなきゃ!」って思いますよね。
さすがに飲食店でソレかけちゃマズいけど、
そういう子守歌のような雰囲気の曲をかけてやれば、
大抵の人は大人しく帰ってくれますよ。
そのまま寝ちゃう奴もいるだろうけどw


例えば夕方から夜までの5,6時間の営業でしたら、
CD単位で選んでみて上の順番で流してみてはイカガでしょう。
店の空気がグッと引き締まってメリハリもつくと思いますよ。
騙されたと思って一度試してみて下さい。


それ以上突っ込んだお話でしたら、
ボク等のようなDJに相談して貰えれば良いアドバイスが出来ると思います。
そういう所で人の役に立たないとDJの存在意義もなくなってしまいますからね。

インテリアで語り、音楽で魅せて、酒や料理で口説き落とす。
そんなお店が増えてくれると嬉しいです。

2009/07/01

そしてOPENしました。

先週のヤマ場を越えたらゼンマイが緩んでしまったリョ@ブリキ製です。

「立ち呑み焼き肉・六花界@神田店舗内装工事」連載日記も
ココでひとまず最終回(だと思う)。

土曜と昨日のプレ営業を経て、本日ようやくOPENいたしました。

あれからファサードをチョイチョイと塗って、
換気ファンを一個増やして排気ダクトをヤッツケで取り回しで、
壊れた、ではなく壊した(←しかもオレ)エアコンを直して、
細かい仕事を色々とヤッツケてですね、

今日の昼間に待ちに待った看板が到着!
これでもう「チケット売れや」なんて言われなくて済みます。


そして完成!





最初はこうでした。
ダンボールで模型つくってあーでもないこーでもないと悩んでた頃。






それでこんなパースを描いてみて、




こんなん出来ました!









あとチョット残工事があるんだけど、9割5分は完成です。



そして18時オープン。
最初のお客さんが来るまでボクがサクラになって肉を焼いてます。




「仕事帰りで一人焼き肉をしている客」のフリ。



あくまでもサクラですよ。店先で旨そうに喰ってる姿をアッピール。
これも仕事ですから!
あー!忙しい!忙しい!




んまー。まじんまー。


オーナーもボクも最初のお客がくるまでドキドキ。
宣伝なんてしてません。肉焼く煙がビラ巻きの代わり。

あースゲェドキドキ。
オーナーは顔がこわばってます。

そしてOPENから30分ほどたって最初の一組目がごらいてーん!

続いて更に一組!

やべーチョーうれしい。

オメェが喜んでどーすんの?って言われても、
苦労して作った店だもんよ。

さ。ここまできたらもう安心。
これでボクの役目は終わりました。
後は黒子に徹する事にします。




それにしてもね、ココでだから言えるけど、ホント辛かったわ。

「こんな仕事請けなきゃ良かった」
「そもそも独立なんてしなきゃ良かった」
「雇われでいた方が気楽でいいじゃん」

そんな風に後悔と葛藤に激しく襲われながらも、
どうにかココまで漕ぎつけたのは、
自分に期待をかけてくれる人達のお陰。

マイミクの皆さんや直接チカラを貸してくれた友達はもちろん、
隣の店のオバちゃんやキャバクラの呼び込みのアンちゃんも、
夜中フラフラになってるボクを励ましてくれました。
二階の店の中国人のコックさんはリポビタンDを1ケース差し入れしてくれました。

周りの店の人達から「よく頑張ったねぇ」と言われた時には、
子供みたいに泣きじゃくりたい衝動に駆られました。我ながらよく我慢したと思うわ。



自分のやりたい事をやる、というのは単なる夢でしかありませんが、
自分以外の誰かの為にやるとなると、それは志になります。
ボクの仕事は人の夢を叶える仕事であり、文化を守る仕事でもあります。
面白い店が沢山増えれば、世知辛い世の中も面白くなりますよ。



2009/06/28

働く喜びとは何ぞや?

「レセプションパーティもとい打ち上げBBQ」良い感じに盛り上がりました。
お越し頂いた皆様ありがとうございました。

前日の朝までカウンター制作をしていて、何とかカンとか間に合いました。





当日は掃除と片付けのため午後イチから入ってたのですが、
前日までの木工事の埃と木屑の量が凄くてシャレにならないレベル。
天井からカウンターからバケツの水で丸洗いした後、
流した木屑が外の排水溝に詰まってしまい一人でパニックになり、
泣く泣くドブさらいまでやるハメになってました。。

何しろ三徹四日の後ですから身体もアタマも臨界点を越えた疲労。

攫ったドブをバケツに集めていたら、
何故かソレが「水で練ったセメント」に思えてしまい、
泥んこ遊びのようにスコップで練り直して、
左官ゴテで地面に塗りたくるっていう気の狂った暴挙をやらかしてました。

ハッ!と思って「あ。。。オレ何やってんの???」と、
本当の意味で自分が壊れている事に気が付いて愕然。
シャレにならないレベルまで疲れると人間ナニするか解らないもんです。。


オーナーとお手伝い要員がきてからは素直に甘えて掃除も準備もお任せして、
18時になってからポツポツと人が集まってきました。


ボク等の思惑通り肉のクオリティの高さでみんなをビビってます。
特にレバ刺しがヤバい。
実を言うとボク、レバーどころか内蔵系ぜんぶ嫌いなんですよ。
それを生で喰えって言われりゃ正直ドン引きしますよね。
でもソイツは「芝浦で当日の朝に締めたばかりのレバー」。
あのレバー独特の臭みが全くない上、柔らかくて甘みすらあるくらい。
限りなくマグロに近い食感なんですよね。やーもう目からウロコたぁこの事ですわ。
途中から参加のエリコに至っては一皿独占して喰ってましたしね。


ボクとオーナーの思惑では、これは試験営業という意味合い。
オーナーの客捌きの練習や、内装がシックリくるか、設備がキチンと機能するか、
そういったポイントを実際に確かめるつもりのパーティでした。


で、発覚。


換気と空調がキチンと機能しません。


エアコンが全く効かない。聞くところによると12年モノのご長寿エアコン。
そして煙の量に対して換気扇の性能が追いつかない。
ファサード工事が終わってない為、出した煙がすぐ店内に戻ってくる。


で、七輪四発フル稼働な上に昨日の天気ですから結果はご想像の通り。











全員汗だく。


これはヤバい。




普通ならこれでパニックになってしまうところですが、
ココに集まった面子が凄いんです。

換気フードを作ってくれた板金屋兼ラッパーが機転を効かせいて、
内蔵ファンをもう一個増やせる構造にしていたのが一つ目の救い。

また飲みに来ていた連れが空調設備に詳しく、
話を聞けば設備系施工管理の仕事じゃないですか。

ついでにカメラマンをやっているというオーナーの友達は
エアコンや空調設備修理の仕事の経験があるようで、

汗だくで肉つまみながら仕様変更のMTG。なんとか対策を講じる事が出来そうです。


他の面子も面白い連中が集まってまして、
デザイン学校の同期で塗装屋には
ボク唯一(?)泣きを入れた塗装工事を肩代わりしてもらったり、
神田の別の店で一緒にDJをしていたジャズDJに
「この店のBGMコーディネート任せようか?」と話してみたり、

とにかく色んな人に助けられながら店が創られていくわけなんです。






一度人を入れたお陰でボクも課題が見えてきたので、
これからの残工事にキチンとフィードバックします。

そしてもう一度。

7月OPEN後にリベンジ・レセプション。

日取りが決まったらまた告知します。

今度は多少涼しくなるとは思いますが、
元々扉を全開にして営業する前提ですので、
団扇or扇子は必ず持ってきて下さいww



しかしまぁアレですよ。


「働く喜びとは何ぞや?」なんて哲学的な質問をされたらボクはこう答える事にします。


テメェの作った店で仲間呼んで酔っぱらう事。


これに勝る幸福は知りませんね。