2010/11/08

おためし

mixi,アメブロ、bloggerへの同時投稿てすと。

2009/12/08

お初にお目にかかります。

お初にお目にかかります。
リョことリョータ@innerworksと申すケチな内装屋で御座います。
三十路間際に大工に入門、さらには二年ほどインテリアデザインを学んだ後に、
今年の春に止むに止まれぬ理由(お察し下さいw)で独立を致しまして、
つい先日WEBを立ち上げたばかりの粗忽者でありますです。

元はと言いますと皆さんもよぉくご存知のSNS[mixi]において、
名前を売るつもりが顰蹙ばかり買っていたハウスのDJでして、
夜な夜な音楽で酔わせてんのか淑女に酔わされてるのか混沌とした日々を過ごしておりまして、
「オレ様がクラブ作ってやるからオマイラ出資しろ」なんてヨタ飛ばし続けて現在に至る訳です。

独立してからもmixiの中で営業やら広報やら宣伝なんぞをしていたのですが、
しょせん顔見知りしかいない中で悦に浸るのも井の中の蛙。
チョイと腹を括って世間様の目にテメェを晒そうと
波風荒れ狂うWEBの大海に飛び込んだ次第であります。

しかしながらも何かしら皆々様の退屈しのぎに手土産をお持ちしなけりゃマズいと思い、
ハッタリで埋め尽くした脱糞ならぬ駄文をカテゴリ「mixi過去日記」として晒しております。
見当はずれの品の無いネタだらけではございますが、よろしくどうぞお察し下さいまし。


さてさてコチラのブログのテーマは、
アタクシにとっちゃ一世一代の大博打である独立開業の宣伝を兼ねた事業報告書の予定ではありますが、
元々がチャランポランな夜遊び人ですからドコでどう脱線するかは自分自身にもわかりません。
何はともあれ皆様の退屈しのぎになればこれ幸い。
こんな奴に仕事をさそうなんて酔狂な御仁に出会えたら有り難い限りでぇ御座います。

波乱万丈の活劇となるか、ダメ人間の人生失敗事例となるかは気にかけて頂ける皆様次第。
なにとぞ宜しくお見知りおき下さいまし~。

2009/10/18

【bar neue*】愛される店の何たるか

一ヵ月近い工事もトラブル無く完了し、レセプションを迎える事ができました。

バーオーナーにしてグラフィックデザイナーでもある(ついでに言うとDJもVJも)クライアントと、
デザイン段階から互いのコダワリをぶつけ合い、
時にはエゴをゴリ押ししたり、力の足りない所は素直に認めたり、
結果的にWIN-to-WINの仕事が出来たはずです。

デザイン性/コスト/施工技術と、至らない部分はあるにしても、
この「作品」には絶対の自信があります。
何故かというとボクが今まで数多く見てきた「愛される店の何たるか」を表現したからです。
その「何たるか」を言葉では上手く表現出来ないのですが。


そりゃま、
ここよりカネのかかった店や施工技術の高い店は幾らでもあるし、
センスの良いインテリアの店も沢山あるでしょう。

しかし建築誌や情報誌に取り上げられるような店が必ずしも良い店とは限らないし、
業界で「先生」なんて呼ばれている連中の作品が、
実際に使う人間の居心地を無視しているようなハコばかりだったりもします。

愛される店とは、人の人生にまで深く影響を与えるお店。
そういう店を創る為にインテリアデザイナーが出来る事といえば、
第一印象でお客の心を開かせる事であったり、
仕事のアラをアジとして受け入れさせる色気や人間臭さの演出だったり、
そしてお店とお客の間に「ココはアタクシが創りました」と胸を張って立つ事でしょう。


●デザインレビュー
改装前の雰囲気を殺さずに全面刷新という条件で、
カフェの色使いとバーの照明をMIXし、
ギャラリーとしての機能性を重視した作りになっています。

これが着工前のCGパース。





現場レベルでの判断で飾り棚を間接照明でライトアップ。





コレを思いついたキッカケは、
キッチン奥の換気扇の為に壁の一部分を凹ませなくてはならなくなり、
どうせなら棚部分も一緒に凹ませて壁にリズム感をつけよう、
というまったくの思いつき。即興の割には好評です。


既存の窓部分はロールスクリーンを設置する為に窓枠と壁をイジりました。



照明は全て白熱灯クリア球に統一。



一般的に市販されている電球で最も色温度が低い(=赤みのある光)のがコレ。
こういうクラシカルで暖かみのある光が一番好きです。



そして全体像









OPEN前で超忙しいにも関わらず、
写真を撮る時間を作ってくれる気遣いに感謝。
クリエイターを相手にする店ならでは。


レセプションパーティ風景。



お店の常連サン達の入店直後の表情を見て、
ボクのマジックがちゃんと効いてるのがよくわかりました。

【bar neue*】
杉並区阿佐ヶ谷北2-12-4トーア阿佐ヶ谷104
OPEN:20:00~ 月曜定休

[innerworks]という屋号は
「内装の仕事」という意味とは別に「内面に働きかける」という意味合いも込めています。

レセプションに来てくれた人も来られなかった人も、
是非とも足を運んでみて下さい。
ボクもチョコチョコ行くので声をかけて下さいね。

2009/10/12

【bar neue*】レセプションパーティのお誘い

ここ2.3日は顔まで真っ白になりながら塗装作業の真っ只中。
終電ギリギリまでカツカツに塗りたくってるので、
顔を洗うヒマもないまま電車に乗り込み案の定不審者扱いされるリョ@お約束です。

工事も残すところあと一週間切りましたが、
お店のスタッフが手伝ってくれるので、徹夜はせずに済みそうです。
だいたい絵描きサンやらデザイナーさんやらが多い店なので、
オレよか塗装上手いハズなのよね。

そうそう、オーナーさんがこの改装日記をブログにまとめてくれていて、
ボク自身のレビューより分かり易いのでご覧になって下さいな。
http://renewal.bar-neue.com/
また現場に定点カメラを設置していて、
ボクの作業の一部始終を撮影した動画も近々公開される模様。

とにかく今回はいい出来ッスよ。
コストとデザインと施工技術とバランスの良い仕事が出来ています。
今後の営業活動も、この店に連れてくるのが手っ取り早い。

そんなこんなで土曜日にレセプションパーティを行いますので、
お近くの方や興味のある方は是非ともいらして下さい。


【bar neue*レセプションパーティ】
DAY/TIME:10/17(sat)20:00-23:00(?)

FEE:あったっけ?オレにご祝儀ちょうだい。
ADD:杉並区阿佐ヶ谷北2-12-4トーア阿佐ヶ谷104

阿佐ヶ谷駅北口をでたら左に曲がり、
中古レコード屋さんが左手に見えたら右に。
スポーツクラブがあるので向かって左の隣の
マンションに一階の一番奥です

2009/10/05

【bar neue*】間接照明で脱がせるインテリア

忙しくなってきましたbar neue*の改装工事。17日のOPENまで休み無しです!


人からヤラされる仕事は1hの残業すら嫌だってのに、
自分でとった仕事は24時間現場にいないと落ち着かないくらい。
クライアントの厚意で作業し易い環境を整えてもらっている事もあり、
ココが今後のモデルケースになるような仕事を心がけています。

今回のキモは照明と配線。
デザイン段階でクライアントとモメにモメてゴネまくった壁の新規制作も、
思い描いた照明を作る為のモンと言っても過言ではありません。

店舗デザインにおいては電気のコードって悪い意味で生活感が出ちゃうんですよね。
せっかく日常と離れた空間で酔いたいってのに、コードだらけだとゲンナリしちゃう。
(自分の部屋はPCとDJ機材で大変な事になってますが)

そういうコード類を極力見せないようにするには、
配線を壁の中に這わせちまえって算段です。

言うのは簡単だけど実際にやるとなるとコレが大変。
ウッカリ感電を繰り返して妙な快感を覚えたり、
火災報知器を誤作動させちゃったり、
余計な苦労を重ねてどうにか配線作業完了。



しかし照明つくるのは楽しいです。



秋葉原のジャンク屋で見つけた陶器の電球ソケットにウッカリ萌えて衝動買い。
どうせ見えなくなる部分なんだけど、こういう所では色気出したいです。



で、作ったのがココ。



ここがこうなります。



もひとつココ。



こっちはこんな風に



電球の隠れ具合とメンテナンス性と光量と光源の配置と、
ぜんぶカンでやったけれど思いのほか上出来。

ナカナカのエロさです。

やっぱりね。

仮にもデザイナー名乗るなら目指すトコロはただ一つ。


「脱がせるインテリア」


あれ?コンセプトずれてきた?まぁいいか。

2009/09/27

【bar neue*】不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったようです。

シルバーウィークから始まりました阿佐ヶ谷はbar neue*の改装工事。
「改装」と言うからにゃ当然もとの内装をブッ壊す作業から始まります。

その為に購入したスペシャル・ウェポン!
「解体屋サン御用達900mmバール」




ウェポンつーか、凶器っすね。こりゃ。
実際ね、道具屋で購入して持って歩いていたら、
案の定お巡りチャンに止められました。
しかも作業服姿ではなくいつものガラシャツだった為に、
「オレ大工!」といっても全く信じて貰えない。

「働いてんの?じゃ社員証見せて。」
しゃ、社員証って。。。。
全ての労働者が「社員証」なる物を持ち歩いてると信じて疑わない若い警官。
ホント唖然としました。これだから糞ゆとりは困ります。

そんな社会経験が著しく乏しいお巡りチャンと、
平日の昼間っから1メートル弱の凶器を持ち歩くチンピラとの押し問答に、
ご近所の皆様が騒然と集まってきて一層混乱!

あまりの理不尽さに「ホントに振り回してやろうかな」なんて衝動に駆られもしたけど、
上司らしきオッサンの警官が仲介に入ってきて事なきを得ました。
しっかしツイてねぇな。幸先悪ぃぞこりゃ。


そんなこんなで溜まったウップンを晴らすべく、
渾身を込めてバリバリとブっ壊していきます。



いやマジ気持ちイイです解体作業。
腹の底でグツグツ煮えたぎる破壊願望を解放するにはもってこい。
気に入らない奴の顔を思い浮かべるとより効果的!




 「んだらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!このダボがぁぁぁぁぁ!!!!」


こないだ漫画喫茶で「特攻の拓」を全巻制覇したばかりなので、
作業には不必要な掛け声が建物じゅうに響き渡ります。
たぶん眉毛がハの字になってると思います。
ちなみに「ダボ」という蔑称はドコの方言でしょうか?
横浜が舞台の作品だけど、リアルで聞いた事がありません。
もっとも、リアルでそんな状況に追い込まれたくもないけど。


解体作業で燃え尽きた後は天井の塗装@小沼塗装店。
誰でも簡単に出来そうな「ペンキ塗り」といっても、
これでナカナカ奥の深い作業でございまして、
白の塗料に色んな顔料を混ぜて理想の色に近づける「調色」という作業があります。

クライアントから受けた要望と、ボク自身のビジョンとを伝えて、
尚かつ施工する照明の色温度(光の赤みの度合い)を想定しながらの色作り。
ボクと同じデザイン学校を出ている職人だからこそ為せる技術であって、
只のペンキ屋には出来ない芸当であります。

コヌ「どうスか?この色。」
リョ「いや~、まだ白過ぎる。」
コヌ「じゃコッチとコッチでは?」
リョ「え。。違いがワカラン。。」

もしかしてオレ色盲?と思ってしまう程に困惑するんですが、
実際に塗ったところが乾いてくるとアラ不思議!
ボクの伝えた言葉通りの色が再現されちゃってるんです。






今回のデザインコンセプトは「改装前のイメージを殺さずに全面刷新」。
「天井と壁は暖かみのある白」という事で、かなりベージュに近い白にしてもらいました。
ただその「暖かみ」だけにこだわるとベタな「ゆるカフェインテリア」になりかねないので、
これから作る他の箇所は別イメージの白素材を使ってアクセントをつけようか検討中。



「秀人クンのフェックスのパールホワイトでキメる」のもアリだろうか。
バールも似合いそうだし♪

2009/09/01

【bar neue*】路線変更プランC

「デザイニング・カーペンター」などとカッコつけた肩書きを作った割には、
ちゃんと仕事として「デザイン」しているのはこれが初めてかもしれません。

クライアントの要望を聞き、
提示された予算の中で仕様や材料を考え、
3Dパースに落とし込んで提案の繰り返し。
ボクの場合は作り方からシュミレートしているので、
トータルで効率の良い方法を模索しています。

お店の持つコンセプトとは別に、
インテリアデザインにも骨子たるコンセプトが必要。
とはいえいきなり「デザインコンセプトは何ですかー?」なんて訊いても
ジャストな答えが出てくるわけではありません。

そこで自分の方で「勝手に」創り上げたイメージを提示して、
相手方の反応を確かめます。
やはりギリギリまで意見をぶつけ合わないと良いテーマは出てこないもので、
クライアントとの精神力の勝負になります。
勝負っつっても最終的にはWINtoWINにならないと困りますがね。


今回のneueに関しては「既存のインテリアをどこまで活かすか」がポイントでした。
長い年月の間コンクリの壁に壁紙を貼って剥がしてペンキを塗って剥がして、
更には作品展示の為にドリルで穴を空けまくり、ボロボロなんだけど味のある壁があります。

今までの案だとこの壁を殺してしまい、新しく作り直すプランで考えていました。
理由は意外にも思えると思いますが、
壁を新しく作ってしまった方が簡単で安上がり、
他の家具デザインで自由度が高いからです。

ところが「やっぱりこの壁は残したい」との要望を頂いて、
さてさてどうしたものかとアタマ抱えてしまいました。
古い素材と新しい素材を調和させるのは構造的にもデザイン的にも難しい。
下手をすると日曜大工のようなヤッツケインテリアになってしまいます。

そういうやり取りをするうちに出てきたキーワードが「倉庫」。
倉庫を改造したバーの荒っぽい仕上がりを求められているようです。
そこでこういう味のあるリフォームで定評のある「東京R不動産」、

のサイトや書籍を参考に眺めていたら、突然ピン!ときました。

「絵描きサン多いんだから『アトリエ』でいいんじゃね?」

灯台下暗したぁよく言ったモンでして、
クライアントがグラフィックデザイナーである事や、
自分自身思い入れの深いジャンルの店という事で、
変な気負い方をしてしまっていたのかもしれません。

そこで考えたコンセプトが、

「倉庫を改造したっぽいアトリエっぽいギャラリーバー」


・・・・・ポイポイポイと何とも掴みどころの無いキャッチコピーwww
コピーライターとしては失格ですが、最終的にカタチになればいいんです。
イメージは[はすとばら @ 渋谷]や[WEB @ 三宿]に近いんですが、
コチラはより無骨に実用性重視でいこうと思います。

そんな要素を詰め込んでみたプランC。
ここまでくるとCGで素材感やボロボロ感を表現するのが不可能だけど、
ウチのパソコンもファン回りっぱなしで頑張ってくれました。








・壁、カウンター天板、玄関ドアは既存利用。
・エイジング加工(わざとボロくする加工)の梁を壁と天井に走らせる。
・照明はチープな作業灯。シーリングファンで雰囲気だします。
・カウンター下部はガッツリと光らせる。




まだまだ梁や展示スペースのツメが甘いんだけど、
こんな感じの路線でイチから煮詰めていきます。