2009/06/28

働く喜びとは何ぞや?

「レセプションパーティもとい打ち上げBBQ」良い感じに盛り上がりました。
お越し頂いた皆様ありがとうございました。

前日の朝までカウンター制作をしていて、何とかカンとか間に合いました。





当日は掃除と片付けのため午後イチから入ってたのですが、
前日までの木工事の埃と木屑の量が凄くてシャレにならないレベル。
天井からカウンターからバケツの水で丸洗いした後、
流した木屑が外の排水溝に詰まってしまい一人でパニックになり、
泣く泣くドブさらいまでやるハメになってました。。

何しろ三徹四日の後ですから身体もアタマも臨界点を越えた疲労。

攫ったドブをバケツに集めていたら、
何故かソレが「水で練ったセメント」に思えてしまい、
泥んこ遊びのようにスコップで練り直して、
左官ゴテで地面に塗りたくるっていう気の狂った暴挙をやらかしてました。

ハッ!と思って「あ。。。オレ何やってんの???」と、
本当の意味で自分が壊れている事に気が付いて愕然。
シャレにならないレベルまで疲れると人間ナニするか解らないもんです。。


オーナーとお手伝い要員がきてからは素直に甘えて掃除も準備もお任せして、
18時になってからポツポツと人が集まってきました。


ボク等の思惑通り肉のクオリティの高さでみんなをビビってます。
特にレバ刺しがヤバい。
実を言うとボク、レバーどころか内蔵系ぜんぶ嫌いなんですよ。
それを生で喰えって言われりゃ正直ドン引きしますよね。
でもソイツは「芝浦で当日の朝に締めたばかりのレバー」。
あのレバー独特の臭みが全くない上、柔らかくて甘みすらあるくらい。
限りなくマグロに近い食感なんですよね。やーもう目からウロコたぁこの事ですわ。
途中から参加のエリコに至っては一皿独占して喰ってましたしね。


ボクとオーナーの思惑では、これは試験営業という意味合い。
オーナーの客捌きの練習や、内装がシックリくるか、設備がキチンと機能するか、
そういったポイントを実際に確かめるつもりのパーティでした。


で、発覚。


換気と空調がキチンと機能しません。


エアコンが全く効かない。聞くところによると12年モノのご長寿エアコン。
そして煙の量に対して換気扇の性能が追いつかない。
ファサード工事が終わってない為、出した煙がすぐ店内に戻ってくる。


で、七輪四発フル稼働な上に昨日の天気ですから結果はご想像の通り。











全員汗だく。


これはヤバい。




普通ならこれでパニックになってしまうところですが、
ココに集まった面子が凄いんです。

換気フードを作ってくれた板金屋兼ラッパーが機転を効かせいて、
内蔵ファンをもう一個増やせる構造にしていたのが一つ目の救い。

また飲みに来ていた連れが空調設備に詳しく、
話を聞けば設備系施工管理の仕事じゃないですか。

ついでにカメラマンをやっているというオーナーの友達は
エアコンや空調設備修理の仕事の経験があるようで、

汗だくで肉つまみながら仕様変更のMTG。なんとか対策を講じる事が出来そうです。


他の面子も面白い連中が集まってまして、
デザイン学校の同期で塗装屋には
ボク唯一(?)泣きを入れた塗装工事を肩代わりしてもらったり、
神田の別の店で一緒にDJをしていたジャズDJに
「この店のBGMコーディネート任せようか?」と話してみたり、

とにかく色んな人に助けられながら店が創られていくわけなんです。






一度人を入れたお陰でボクも課題が見えてきたので、
これからの残工事にキチンとフィードバックします。

そしてもう一度。

7月OPEN後にリベンジ・レセプション。

日取りが決まったらまた告知します。

今度は多少涼しくなるとは思いますが、
元々扉を全開にして営業する前提ですので、
団扇or扇子は必ず持ってきて下さいww



しかしまぁアレですよ。


「働く喜びとは何ぞや?」なんて哲学的な質問をされたらボクはこう答える事にします。


テメェの作った店で仲間呼んで酔っぱらう事。


これに勝る幸福は知りませんね。

2009/06/26

レセプション・パーティ

二徹して大きなヤマ場は乗り越えました。
とはいえこれから三徹目なんですが体調はまずまず。
人間って意外と頑丈に出来てるもんですね。

前の日記がチト素っ気無いので改めまして告知します。

ボクの独立初仕事である神田駅前立ち呑み焼肉店内装工事。
7月OPENに向けてガツガツとヤッてますが、
プレオープンというかオーナーの客捌きの練習を兼ねて友達を呼んでくれと頼まれました。

「プランニング~解体工事から内装工事、果てはパーティ・オーガナイズまで」なんて
プロフで謳っている以上、そりゃ片っ端から集めなくちゃカッコがつかないス。
いつも仕事を急かされて煽られてるのが癪に触るので、
「じゃ27日ね」と逆に煽ってプレッシャーをかけてやったのはいいけど、
その結果自分の首を絞める事になり、二晩三晩も徹夜しなきゃいけなくなってます。

それでも皆さんから励まして頂いたり、
他の仕事を投げてまで助けてくれる友達に救われたりと、
ナンとかカンとかやってきました。

とにもかくにも明日の晩には来てくれる皆さんに極上の肉を提供できそうです。
工事はまだ終わらないんですがね。

・看板の発注が間に合わず前の「駅前チケット」のまま。 

・そもそもファサードは全く手つかず。

・照明も来週なので工事用仮設照明。

そんなツッコミどころ満載のレセプション・パーティもとい打ち上げBBQですが、
有り難い事に参加希望者が殺到し、現時点で19人。
ちなみに店の定員は10人ですが。。。
土曜の神田は人が少ないので表でドンチャンやりましょう。

2009/06/03

離れ業なのか常識外れなのか

いよいよ見切り発車で始まりました神田の工事。

クライアントは元設計士という事で知恵を借りながら行っているんですけどね、

「ねーねー見積書ってどうやって書くの?」とかヌケヌケと訊いたりしてます。

ホントに知らないんだよね。見積のやり方。やった事ないもん。
商売人が客に商売教わってるなんてトンデモない話だけど、
関西商人だけあって非常に細かく教えてくれるんで助かりますわ。

そういえばバーテンダー時代も客にカクテルのレシピ教わってたな。。。。
今度は惚れたオンナに口説き方おしえてもらうのもアリかな?



現場に入ってまず始めたのが、お互いのイメージをすり合わせる作業。
打ち合わせを繰り返しても出来上がりのヴィジョンをシンクロさせるのは困難なんです。

カウンターの大きさはどうしようか?何人はいれる?導線は?
排煙フードはどういうの作る?アタマぶつからない?
とにかく小さい店なので、その狭さを逆手にとって店の味にしたいのよね。
居住性と機能性をギリギリのバランスで決めないといけない。


で、隣の秋葉原からダンボールを大量に貰ってきて、
1/1スケールの模型(?)を作ってみました。







テーブルの上に置いてるのは七輪のつもりですよ。
七輪を何個置くかも迷ってますんで。

けどここまでやると本当の意味での空間プランができるね。
設計屋兼施主とデザイナー兼大工のコンビだからこそ出来る離れ業。
常識からも離れてますがね。

何となく寸法が出たらCADを使って3次元モデリングをして、
大まかに色合いを考えていきます。



・・・この絵はちょっと暗すぎだけど。

でもってインテリアにおける「顔」とも言うべきカウンターのデザイン。
ボク家具職人2年やってましたんでコレだけはコダワリたい。
とはいえ工場ではなく現場で作るので設備上の制約も多く、
予算からして使える材料も非常に限られています。



クライアントのアイデアと要望で、
天板にステンレスを貼って、丸い穴に七輪を埋め込みます。


とまぁ、こんな感じでパースを描きながら実際に作っていくのがボクの強みですわ。
普通は描く人と作る人が別だかんね。