「立ち呑み焼き肉・六花界@神田店舗内装工事」連載日記も
ココでひとまず最終回(だと思う)。
土曜と昨日のプレ営業を経て、本日ようやくOPENいたしました。
あれからファサードをチョイチョイと塗って、
換気ファンを一個増やして排気ダクトをヤッツケで取り回しで、
壊れた、ではなく壊した(←しかもオレ)エアコンを直して、
細かい仕事を色々とヤッツケてですね、
今日の昼間に待ちに待った看板が到着!
これでもう「チケット売れや」なんて言われなくて済みます。
そして完成!
最初はこうでした。
ダンボールで模型つくってあーでもないこーでもないと悩んでた頃。
それでこんなパースを描いてみて、
こんなん出来ました!
あとチョット残工事があるんだけど、9割5分は完成です。
そして18時オープン。
最初のお客さんが来るまでボクがサクラになって肉を焼いてます。
「仕事帰りで一人焼き肉をしている客」のフリ。
あくまでもサクラですよ。店先で旨そうに喰ってる姿をアッピール。
これも仕事ですから!
あー!忙しい!忙しい!
んまー。まじんまー。
オーナーもボクも最初のお客がくるまでドキドキ。
宣伝なんてしてません。肉焼く煙がビラ巻きの代わり。
あースゲェドキドキ。
オーナーは顔がこわばってます。
そしてOPENから30分ほどたって最初の一組目がごらいてーん!
続いて更に一組!
やべーチョーうれしい。
オメェが喜んでどーすんの?って言われても、
苦労して作った店だもんよ。
さ。ここまできたらもう安心。
これでボクの役目は終わりました。
後は黒子に徹する事にします。
それにしてもね、ココでだから言えるけど、ホント辛かったわ。
「こんな仕事請けなきゃ良かった」
「そもそも独立なんてしなきゃ良かった」
「雇われでいた方が気楽でいいじゃん」
そんな風に後悔と葛藤に激しく襲われながらも、
どうにかココまで漕ぎつけたのは、
自分に期待をかけてくれる人達のお陰。
マイミクの皆さんや直接チカラを貸してくれた友達はもちろん、
隣の店のオバちゃんやキャバクラの呼び込みのアンちゃんも、
夜中フラフラになってるボクを励ましてくれました。
二階の店の中国人のコックさんはリポビタンDを1ケース差し入れしてくれました。
周りの店の人達から「よく頑張ったねぇ」と言われた時には、
子供みたいに泣きじゃくりたい衝動に駆られました。我ながらよく我慢したと思うわ。
自分のやりたい事をやる、というのは単なる夢でしかありませんが、
自分以外の誰かの為にやるとなると、それは志になります。
ボクの仕事は人の夢を叶える仕事であり、文化を守る仕事でもあります。
面白い店が沢山増えれば、世知辛い世の中も面白くなりますよ。