2009/02/21

システム乞食とサムライ魂

先日、歴史に残るであろう名言が生まれたようです。

「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」

言葉の重みや意味合いというのは、
発する人、相手、時期、場所などによって大きく変わります。

これは日本を代表する作家・村上春樹がイスラエルにて権威のある文学賞を受賞し、
その授賞式の講演においてイスラエルのパレスチナ政策を批判する為に発した言葉です。

お時間のある時にスピーチの日本語訳を読んでみて下さい。
http://www.47news.jp/47topics/e/93925.php

言葉が刃になって斬るべきものだけをザックリと斬っています。
おそらくこれがサムライって奴なのでしょうね。
この人は、誰の味方につき何を相手に戦うか、きちんと分かっています。




さて僕達はどうでしょう?
誰の味方につき何を相手に戦うか。
「戦う」という表現が馴染めない人には「越えるべき壁」と言ってもいいでしょう。
不幸、貧困、病気、差別、醜悪など抽象的なものから、特定の個人に至るまで。

村上氏はスピーチの中で「システム」という言葉を使って対峙している敵を表現しています。
デトロイト・テクノや手塚治虫の漫画にも似たような表現がありますよね。
レゲエやヒッピー、パンクにもこのシステムを嫌う風潮があります。

残念ながらボクにはこの「システム」という言葉を簡潔に説明する事が出来ないんですが、
世界の中心から人の心の片隅に至るまで、公の為に個を殺すシステムが存在します。
個を活かす為の公ならいいんですが、個を殺す為の公が厳然と存在するのも事実。


システムの理想に依存する乞食が個を妬み、それを殺す為に公を装っているんです。


ネット時代の今日では、コイツ等があらゆる形で人の心を蝕んでいますね。
「オマエの日記もある種の洗脳だろ。」と言われればグゥの音も出ませんが、
ボクのはインフルエンザの予防接種のようなものです。これで免疫付けて下さい。


ボクはパーティ屋として皆さんにお金と時間を提供して貰っています。
それはボク自身の自己満足という形で一旦は消化されますが、
代わりに葛藤や苦悩を経た成長過程、いわば舞台裏を公開しています。
それによって同じような悩みを持つ人達を勇気づけられればコレ幸い。

ボクの周りには経済的または精神的に厳しい環境で育ってきた人達が珍しくなく、
裕福な人達に対して妬まず媚びず恥じず生きていくだけでも本当に苦労しています。

怒りの矛先が内側に向かってしまう人。
ポジティブに表現するなら、自分と戦っている人。
ボクはこういう人達の味方です。


人生のコンセプトに歪みと迷いが出てだいぶ停滞していましたが、
強い言葉と良き同志のお陰で、敵と味方を嗅ぎ分ける鼻が利くようになりました。
気にいらねぇヤツの鼻っ柱ヘシ折るぐらいの力は養わなくてはなりませんね。

幕間から失礼しました。
引き続き波乱と滑稽に満ちた喜劇を、末永くお楽しみ下さいまし。