2年前からダラダラと続けているインテリアデザインのキャリアスクールでの
授業レビュー連載【ID講座】。
三十路を越えた高卒チンピラが何をトチ狂ったのか「ガッコーに行きたい!」と騒ぎだし、
七転八倒の末に「おサレクリエイター」を目指す愛と感動のサクセス・ストーリー。
・・・・・・嘘です。
サクセスしていません。
育毛剤の方は近いうちに必要になるかもしれませんが。
まぁね、
人気連載ほどストーリーをズルズル引っ張るのが世のセオリーですから、
「感動のラスト」まではまだまだ長い道のりだとは思いますがね。
憧れだった「ガクセー」の身分を手に入れオシャレなスクールライフを満喫出来るかと思いきや、
課題の為にとパソコンの改造にうっかりハマってしまい秋葉原に入り浸りだった第一部に続き、
現在は「講師アシスタントに任命されモテモテ先生になる予定」の第二部なんですが、
テメェの就職活動にイッパイイッパイでモテてる暇が無いんです(反論不可)。
そういうワケで受講生にも女性講師にもチョッカイ出せずに悶々としている日曜日。
授業の合間に喫煙所で事務のお姉さんとダベるぐらいしかないんですが、
この喫煙所ガラス張りなのでお姉さんと狼藉に至る訳にもいかず、
仕方ないのでブツブツとグチを聞いて貰ってました。
姉「どうしたんですかー?今日の格好いつもと全然違いますよねー。」
そう。普段ならクラブに行くのと変わらない格好で授業に望むんですが、
この日は珍しく白シャツ+チノパン+眼鏡といった比較的真面目な格好だったので、
「本当はシャイでナイーブなボクちゃん」を演じるにはもってこいだったのです。
これで松山ケンイチばりの「公然猥褻カット」だったら完璧なんですがね。
姉「でも今日はちょっと元気なさそう~。」
レーシックもお断りの強度近視を持つボクは眼鏡をかけると目が小さく見えてしまうようで、
きっと彼女には「母性本能をくすぐる可愛い子羊チャン」に見えている筈。
お、こりゃ面白い♪軽くチョッカイ出してみよっかな?
思わせぶりな溜息混じりで「いやぁ、実はねぇ。。」と、
就職活動が思うようにいかないウンヌンと始めてみました。
姉「うん。うん。そうねぇ~」
普段から受講生のキャリアカウンセリングを務めるだけあって、この手の話を聞くのは上手。
業務の一環でなら机を挟んで事務的にテキパキとアドバイスするんだろうけど、
ココは人目を気にせずリラックス出来る喫煙所だし、
話ながらもジリジリと距離を詰めるボクの策略が上手く作用して、
お姉さんの目尻も少しずつ緩んできます。
10年ほど前にナンパ師の先輩に師事し、
この手のテクを徹底的に仕込まれた経験があるんで、
(だから未だに真っ当な恋愛が出来ないんだがw)
こういう時の相手の一挙一動で感情を読むのはお手の物。
ウヒヒ♪
別にどうこうしようってワケじゃないんだけど、
こういう男女間の達引ってのは結果よりもプロセスの方が面白いんですよね。
(だから未だにカノジョ出来ないんだがw)
リョ「そーなんスよー。もう色んなトコに応募して10件目っすよー」
姉「へ!?」
リョ「え!?」
あれ?あれれ?何でか知らないけど急に目がパチっとなったぞ?
催眠術が解けたみたいだ。。
姉「なぁんだ。まだ10件なんだー?」
リョ「え?ま、まだ?」
姉「甘い甘い♪今までの卒業生も20件30件は当たり前に応募してますヨー」
リョ「ほへ?そ、そんなに?」
姉「そうそう。じゃあせっかくだから、最っ強の方法教えてあげますよ!」
リョ「はぁ。。」
姉「グーグルで『設計』とか『デザイン』とかで事務所のHP検索して、」
リョ「けんさくしてぇ、、」
姉「片っ端からメール送るの♪」
リョ「・・・・・・・・・」
え、ええと、つまりアレですよ。2ちゃんねるで言うところの、
「 グ グ れ カ ス 」
って事ですかい。。
入学検討中のコ達に散々美味しい事言ってるアンタ達がソレ言っちゃっちゃぁオシマイだよ。。
そもそも校舎にデカデカと張り出してる求人票って何なんだろう?
ま、どうせボクはもう後には引き返せない身ですから、グリグリグググゥとググりますよ。。。。
姉「がぁんばってくださいねー♪」
・・・・・本日の教訓。
オ ン ナ に グ チ を こ ぼ す な 。