2009/07/29

Tumblrはじめました。

mixiをメインのフィールドにしてから早6年。
よくもまぁ飽きずにやってるモンだと我ながら呆れてしまいます。
匿名性が薄くリアルでの繋がりを重視したmixiは、
自らの活動をアウトプットするのに最適なツール。

けど物事をアウトプットするには、その10倍の量のインプットが必要。
みなさんWEBや書籍やリアルでの体験や会話やら、
様々な情報を吸収して自分達のアタマで噛み砕いて発信してるワケです。

物事を感じ取り、自分のフィルターを通して加工をし、伝えるべき相手に伝える。
これがクリエイティビティの一つの形であると思います。

古くからのマイミクの方ならお分かりでしょうが、
ボクここ2,3年で日記を書くペースがガタ落ちしています。
ちょっと昔は毎日のように延々と書き綴っていました。ほぼ下ネタですが。
別に「たくさん書こう!」とかノルマめいた目標なんてありませんが、
当時は「書いても書いても書き足りない」という状況でした。

そんな昔と今とナニが違うのかと言えば答えは簡単。

感受性が鈍くなってインプットの量が減ってるから。
それだけ「面白味の無い人間」に成り下がっているようです。






そういう危機感から「タダで楽で効率のいいインプット」をする方法を模索してまして、
いろいろ探した結果いちばん面白そうなのが[tumblr(タンブラー)]。

平たく言えば、

ブログの形をしたWEBコンテンツのスクラップブック

なんでしょうかね。

利用者は主に画像(テキストや動画とか音楽もイケるらしい)を、
ポンポンと自分のページに放り込むんです。
mixiのフォトアルバムのように他人に見せる為の使い方よりも、
単純に自分が気に入った物をコレクションしていく方が楽しいです。

他の利用者のページをフォロー(=マイミクorお気に入り)すると、
自分の管理ページに「マイミク更新履歴」と同じように画像がUPされていきます。

気に入った画像があればソイツを「reblog」。
ボタン一発で自分の閲覧ページにUPさせる事ができます。

言葉にしちゃえばこれだけなんですが、やってみると凄くハマるんです。
特にクリエイター系と写真系の人にお勧め。基本はスクラップブックですからね。

かなり面白いので自分のフォルダ内も小出しに晒してみようと思います。
自分の撮った写真とか、2chにあるようなネタ画像とか、極上のエロ画像とか。

興味が湧いたらコチラから登録してみて下さい。

http://www.tumblr.com/register

ボクのページはコチラ。
登録してなくても閲覧可能なようです。
http://innerworks.tumblr.com/
ブログみたいにタイトルも付けられるので、
ずばり「innertrip(脳内旅行)」と名付けてみました。

もし既にやっている方がいたら教えて下さい。
ソッチで繋がるのも面白そうだしね。

盛り上がってきたら門外不出のスペシャルエロ画像でも晒します。

2009/07/23

一般飲食店におけるBGMの効能

昼間歩き疲れて新橋の喫茶店に入ったんですよ。
プロントだったかベローチェだったか、いわゆるチェーン店のお店です。
土地柄なのか4~50代のサラリーマンのオッサン達で埋まってまして、
束の間の休息を求めてアイスコーヒーを飲んでいるんですけどね、

かかっているBGMがガリガリのHIPHOP。。。。

おいおいおいおいおいおい。
そりゃねぇだろ。

恐らく店員のアンちゃんが自分のCDかけてるだけなんでしょうがね、
いや別にHIPHOPが悪いってワケじゃなくてYO!
その街その店その客その時間で流していい曲じゃねぇだろうがよ。

と、あまりの違和感に悪意すら覚えてサッサと退店しちゃいました。

けっして珍しくはない光景だけど、
スタッフも客もBGMに対する意識が低い店というのは居心地が悪いものです。
ボク等DJは公共の場で音楽を流す行為を非常に重たく考えていまして、
ココら辺の意識の高さとコダワリに関してだけは、
一般の音楽マニアやミュージシャンの方々よりも遙かに高いと自負しています。

「空気を読む」という言葉がありますが、
酒場において人の和の醸し出す空気は決して一定ではなく流れがあるものでして、
その流れに乗ったり逆らったりしながら舵取りをしていくのがDJの仕事のひとつです。
一流のDJならば選曲だけでお客が酒を飲むペースを早めたり食欲を湧かせたり、
逆に嫌な雰囲気の客を追い払ったりアガり過ぎた空気をクールダウンさせたり、
果てはイチャついているカップルを更に燃え上がらせる事も出来ます。

もっとも、こんな魔法使いのような芸当が出来なくとも、
飲食店を営んでいる方や働いている方、志望される方には
チョットだけ音楽の効果を意識して貰いたいと思います。
クラブなどの「音楽を売りにしている店」は別にして、
「こだわってみたいけど難しそう」という方にお勧めの選曲法です。

とりあえずお手持ちのCDやらMP3やらレパートリーをアタマに浮かべてもらってですね、

・店のコンセプトやインテリアに合っているかどうか。
・街の雰囲気、客層や年齢層に合っているかどうか。

まずはこの二つ。ガチガチに絞るというよりは、
露骨に合わない曲だけ消去していけば十分です。

・OPEN前後はスタッフを「高揚させる為の曲」
プロレスラーの入場テーマ曲みたいに自分達がアガる曲、
単純に好きな曲をかけていいのはこの時間帯です。

・お客さんが少ない時は「爽やかな曲」
お客が思うように入らない時ってジリジリ焦りが出てきますよね。
そういう気持ちを抑えるのに鎮痛剤のような選曲がベター。
声の細い女性ボーカル物なんてイカガでしょ?

・賑わってきたら「陽気な曲」
満員になると店側は嬉しいものですが、客の立場だと少々煩わしいと感じてしまいます。
ネガティブな面を打ち消すのに有効なのがカラっとした選曲です。
ラテンやサンバで悪ノリさせてやるくらいが丁度いいと思います。

・ピークが過ぎてきたら「古くて渋い曲」
ピークが過ぎても残ってくれるお客さんは常連さんだったり、
その店を心底気に入ってくれてる人が多いです。
どんなジャンルでも古い曲には味があります。
ピアノジャズでもバックにして、苦労話でも語らせてやりましょうや。

・CLOSE間際は「しっとりと落ち着いた曲」
店内に「蛍の光」がかかると「あ、もう帰らなきゃ!」って思いますよね。
さすがに飲食店でソレかけちゃマズいけど、
そういう子守歌のような雰囲気の曲をかけてやれば、
大抵の人は大人しく帰ってくれますよ。
そのまま寝ちゃう奴もいるだろうけどw


例えば夕方から夜までの5,6時間の営業でしたら、
CD単位で選んでみて上の順番で流してみてはイカガでしょう。
店の空気がグッと引き締まってメリハリもつくと思いますよ。
騙されたと思って一度試してみて下さい。


それ以上突っ込んだお話でしたら、
ボク等のようなDJに相談して貰えれば良いアドバイスが出来ると思います。
そういう所で人の役に立たないとDJの存在意義もなくなってしまいますからね。

インテリアで語り、音楽で魅せて、酒や料理で口説き落とす。
そんなお店が増えてくれると嬉しいです。

2009/07/01

そしてOPENしました。

先週のヤマ場を越えたらゼンマイが緩んでしまったリョ@ブリキ製です。

「立ち呑み焼き肉・六花界@神田店舗内装工事」連載日記も
ココでひとまず最終回(だと思う)。

土曜と昨日のプレ営業を経て、本日ようやくOPENいたしました。

あれからファサードをチョイチョイと塗って、
換気ファンを一個増やして排気ダクトをヤッツケで取り回しで、
壊れた、ではなく壊した(←しかもオレ)エアコンを直して、
細かい仕事を色々とヤッツケてですね、

今日の昼間に待ちに待った看板が到着!
これでもう「チケット売れや」なんて言われなくて済みます。


そして完成!





最初はこうでした。
ダンボールで模型つくってあーでもないこーでもないと悩んでた頃。






それでこんなパースを描いてみて、




こんなん出来ました!









あとチョット残工事があるんだけど、9割5分は完成です。



そして18時オープン。
最初のお客さんが来るまでボクがサクラになって肉を焼いてます。




「仕事帰りで一人焼き肉をしている客」のフリ。



あくまでもサクラですよ。店先で旨そうに喰ってる姿をアッピール。
これも仕事ですから!
あー!忙しい!忙しい!




んまー。まじんまー。


オーナーもボクも最初のお客がくるまでドキドキ。
宣伝なんてしてません。肉焼く煙がビラ巻きの代わり。

あースゲェドキドキ。
オーナーは顔がこわばってます。

そしてOPENから30分ほどたって最初の一組目がごらいてーん!

続いて更に一組!

やべーチョーうれしい。

オメェが喜んでどーすんの?って言われても、
苦労して作った店だもんよ。

さ。ここまできたらもう安心。
これでボクの役目は終わりました。
後は黒子に徹する事にします。




それにしてもね、ココでだから言えるけど、ホント辛かったわ。

「こんな仕事請けなきゃ良かった」
「そもそも独立なんてしなきゃ良かった」
「雇われでいた方が気楽でいいじゃん」

そんな風に後悔と葛藤に激しく襲われながらも、
どうにかココまで漕ぎつけたのは、
自分に期待をかけてくれる人達のお陰。

マイミクの皆さんや直接チカラを貸してくれた友達はもちろん、
隣の店のオバちゃんやキャバクラの呼び込みのアンちゃんも、
夜中フラフラになってるボクを励ましてくれました。
二階の店の中国人のコックさんはリポビタンDを1ケース差し入れしてくれました。

周りの店の人達から「よく頑張ったねぇ」と言われた時には、
子供みたいに泣きじゃくりたい衝動に駆られました。我ながらよく我慢したと思うわ。



自分のやりたい事をやる、というのは単なる夢でしかありませんが、
自分以外の誰かの為にやるとなると、それは志になります。
ボクの仕事は人の夢を叶える仕事であり、文化を守る仕事でもあります。
面白い店が沢山増えれば、世知辛い世の中も面白くなりますよ。