2009/06/03

離れ業なのか常識外れなのか

いよいよ見切り発車で始まりました神田の工事。

クライアントは元設計士という事で知恵を借りながら行っているんですけどね、

「ねーねー見積書ってどうやって書くの?」とかヌケヌケと訊いたりしてます。

ホントに知らないんだよね。見積のやり方。やった事ないもん。
商売人が客に商売教わってるなんてトンデモない話だけど、
関西商人だけあって非常に細かく教えてくれるんで助かりますわ。

そういえばバーテンダー時代も客にカクテルのレシピ教わってたな。。。。
今度は惚れたオンナに口説き方おしえてもらうのもアリかな?



現場に入ってまず始めたのが、お互いのイメージをすり合わせる作業。
打ち合わせを繰り返しても出来上がりのヴィジョンをシンクロさせるのは困難なんです。

カウンターの大きさはどうしようか?何人はいれる?導線は?
排煙フードはどういうの作る?アタマぶつからない?
とにかく小さい店なので、その狭さを逆手にとって店の味にしたいのよね。
居住性と機能性をギリギリのバランスで決めないといけない。


で、隣の秋葉原からダンボールを大量に貰ってきて、
1/1スケールの模型(?)を作ってみました。







テーブルの上に置いてるのは七輪のつもりですよ。
七輪を何個置くかも迷ってますんで。

けどここまでやると本当の意味での空間プランができるね。
設計屋兼施主とデザイナー兼大工のコンビだからこそ出来る離れ業。
常識からも離れてますがね。

何となく寸法が出たらCADを使って3次元モデリングをして、
大まかに色合いを考えていきます。



・・・この絵はちょっと暗すぎだけど。

でもってインテリアにおける「顔」とも言うべきカウンターのデザイン。
ボク家具職人2年やってましたんでコレだけはコダワリたい。
とはいえ工場ではなく現場で作るので設備上の制約も多く、
予算からして使える材料も非常に限られています。



クライアントのアイデアと要望で、
天板にステンレスを貼って、丸い穴に七輪を埋め込みます。


とまぁ、こんな感じでパースを描きながら実際に作っていくのがボクの強みですわ。
普通は描く人と作る人が別だかんね。

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