「デザイナー」「クリエイター」という肩書きに対して、
憧れと劣等感、偏見と盲従といった葛藤した感情を持っています。
何やかんやと御託を並べるだけで、
材料費の100倍以上の値段がついてしまうデザイン家具。
壁紙張らずにコンクリ剥き出しの部屋を、
「デザイナーズマンション」というらしい。
職人以上に「もの作り」に対するプライドが高い割には、
実用性とか生産性とかあんまり考えてなかったりするし。
プライベートでなら、
クラブなどで知り合うデザイナーさんというと、
立ち振る舞いからして強烈な個性を放出している人が多い。
当然ながら強く惹かれますね。
ボクにとって「デザイン」とは、
身近にありながら実態を把握できない不思議な言葉です。
魔法か錬金術のように思えてなりません。
ボクのイメージでのこの錬金術師たちは、
革パンとジャケットと変な形のシャツを着ていて、
イタ車かフランス車とかで表参道(のみ)を流して、
「コラボレート♪」とか「リノベーション♪」とかいう呪文を唱えては、
マネキンみたいなオンナ連れ歩いてるように思えます。
昼も夜も働いてるんだか遊んでるんだか分からない生活で、
とはいえそのマイペースっぷりが羨ましくもあります。
そんな不思議の国へと首を突っ込みたいが為に、
春から週イチでガッコウ行く事にしました。
学費は50万円フルローンで。
15年ぶりの「ガッコウ」です。
そもそもボクの最終学歴は偏差値40都内有数のバカ工業高校。
学校というよりは社会不適応者の為の養護施設(笑)。
そんな奴が自腹切ってお勉強しようだなんて、
暴挙なのか蛮勇なのか、はたまた只の下心なのか。
動機はともかくスキルとしちゃ絶妙に直結した、
空間デザイン専攻コース。
「空間デザイン」
ん~。
響きがカッコいい。
下世話なボクに言わせれば、
「フタ空けりゃただの図面屋じゃねぇか。」
と突っ込んでやりたいけれど、
ソコんトコをグっと堪えるのが魔法の基本なんでしょうね。
「空間デザイナー」
ん~。
モテそう。
そういうわけで、
いつかこんな如何わしい魔法使いになって、
真っ赤なイタ車(アルファロメオ・スパイダーとか)と、
マネキン女(ウンコしなさそう)はべらせて、
「ハハン?まだお前らチンコマンコとか叫んでるのか?」
とか吐き捨ててやります。