2009/05/20

次世代の音楽酒場の在り方

前の日記でお話したロックバー計画。
ただいまクライアントと共にジックリ構想を練っている段階ですが、
その過程で「これからの音楽バーはどうあるべきか?」と考えるようになりました。


ロックにしろクラブ系にしろ(もちろん他のジャンルも)、
コアな音楽の世界への最初の入り口って
「バーやカフェが初めて」という方は珍しくないはずです。
ボクも地元のバーで生まれて初めてターンテーブルを観たくらいですし、
「クラブってどんなんなの?」と訊いてくる友人にはまずDJバーに連れて行きます。

酒の飲み方音楽の聴き方女の口説き方から人生の方向性に至るまで、
ボクは全てバーで学んできました。もちろん今の仕事だってね。
するとやはり「プランナーとして最も得意なジャンルは音楽酒場です!」と
誰に対しても胸を張って言えるようになるのが最優先の課題です。

ここでボクの定義する飲食業界の中の音楽酒場ってジャンルとは、

・オーナーが愛するDEEPな世界への登竜門であること。
・無償有償問わず顧客の音楽活動をサポートすること。
・活動を通じて顧客の成熟と文化貢献を促すこと。

この3つが条件であり存在理由でもあります。
クラブ系マイミクの皆さんには当たり前すぎてアホくさい話ですがね。
名曲喫茶、歌声喫茶から現代のライブバーやDJバーに至るまで、
時代と共に手を変え品を変え文化風俗を創り出してきましたが、
そろそろ大きな変革期が来るような気がします。いや既に来てるのか?

原因はもちろんインターネッツ。

レコードやCDの代わりにネット配信で音楽を買う時代が本格化しているようです。
ボクはアナログ専門なので気付くのが遅すぎるんですがね。

試しにiPhoneで1曲買ってみました。Soul Rootsが300えん。
チョチョンってPASS入れてチュ~ってダウンロードしてハイ!終わり。
デジタルDJのネタ数の豊富さはコレが原因なんでつね。。


まぁ便利っちゃ便利だけどチトもの足りないところも。
欲しい曲がハッキリしていない時(ボクはいつも)なんかは、
何を頼りに検索すればいいのかわからないのですよ。

以前通っていたレコード屋サンは、
ボクの顔と音楽の好みとDJプレイのスタイルをちゃんと把握していてくれて、
「週末○○で回すんですよ~。ピークタイムで。」と言うだけで、
お勧めレコードをアレコレとチョイスしてくれました。接客業の神様ですね。
おまけに古い時代の曲について色々と教えて貰ったり、
気の合いそうなDJを紹介してくれたりと、クラブ業界の先生でもありました。
自宅でネットじゃこうはいかないでしょう。
ウンチク調べたところで屁理屈でしかなく、
生の体験談のような熱のこもったエピソードには到底かないません。

でね、ふと思った。
音楽バーにiTunes置いて、
スタッフがお客の好み聴きながら代理購入してやったらどうかな?と。
つまり「ミュージックストアを兼ねたバー」。既にあるのかな?

たしかiTunesは太っ腹なのでコピー制限はないはず。
店側が手数料を取れるかとうかは微妙だけど、抜け道は幾らでもあるでしょうw
けどもし将来、堂々と手数料を取れるようになったら、
音楽バーがレコ屋の領域に食い込めるんですよ。
当のレコ屋さんはネット販売が主流になってるから対面販売できないし。


お客の一人がリクエストした曲を店で流して、
「お!これカッコいいね!」と別の客が話しかける。

ここまでが既存の音楽バー。

これからは、
「お!これカッコいいね!この曲買うわ!」
なんてやり取りがあっても面白いと思います。

酒呑みながらレコードやCD選ぶのは楽しいですよ。
DJでもない限り酔っぱらってレコ屋に行ったりはしないと思うけど。
オレ?よくやりましたよ。
酔ってないと曲の本当の魅力がわからないもん。ハウスに限って言えば。


とまぁ、仰々しいタイトルの割にはショボいアイデアですが、
とりあえず一つって事で。
ネットとパソコンをサウンドシステムの中心に据える事で、
もっと面白い事もたくさん思いつくと思う。